診療のご案内 / 検査CT検査
獣医療の高度化に伴いCT検査の必要性が高まっています。検査にかかわる飼い主様や動物のストレスをなるべく軽減できるよう、CT検査装置を導入しております。
ホームドクターとして地域の飼い主様および動物の健康に貢献できれば幸いです。
CT検査が必要なケース
- 腹腔内(お腹の中)に異常があるとき
- 腫瘍の転移がないかを確認したいとき
- 口の中に腫瘍が見つかったとき
- 慢性的な鼻炎や鼻血が見られるとき
- 急に後肢(後ろ足)が麻痺して動かなくなったとき
CT検査は腫瘍の形態診断に優れています。
動物の高齢化に伴い、腫瘍が死亡原因に占める割合は増えています。
動物の高齢化に伴い、腫瘍が死亡原因に占める割合は増えています。
CT検査が有効な疾患(部位別)
- 頭部:腫瘍、鼻炎、内~外耳炎、一部の頭蓋内病変
- 胸部:腫瘍、肺疾患
- 腹部:腫瘍、先天性肝臓疾患、消化管異物
- 脊椎:椎間板ヘルニア、腫瘍
- 骨格:骨折
CT検査は腫瘍以外の病気についても、診断の手助けとなります。
動物におけるCT検査の注意点
CT撮影時には麻酔が必要です
CTの撮影時間は10分程度ですが息止めなどの不動化が必要であり、動物の場合、全身麻酔を施してCT検査を行います。麻酔時の食物逆流による誤嚥を防ぐため、当日の食事制限(絶食)が必要です。
麻酔の方法と危険性
CT撮影の麻酔は注射麻酔薬のプロポフォールと吸入麻酔薬のイソフルランを主に用い、必ず気管挿管を行います。当院ではCT以外にも年間200件以上の麻酔を実施し、過去10年間で麻酔中および直後の死亡率は約0. 1%です。麻酔の危険性は動物の状態が悪いほど高くなりますので、麻酔前に血液検査やレントゲン検査などで十分に状態の把握をすることが重要です。
造影剤に対する副作用
より正確な診断を行うために造影剤を用います。造影剤の種類として副作用の少ない非イオン性のヨード剤を使用します。副作用として、ごく稀に、吐き気、かゆみなどの症状が見られることがありますので、しばらくは院内で十分に観察します。
検査当日の流れ
- 検査当日の朝の食事は与えないでください
(少量のお水は問題ありません) - 午前10時頃までに来院いただき、点滴を開始します
(点滴はお迎え時まで行います) - お昼からCT撮影
- 夕方5時ごろにお返し

獣医師(CT撮影/麻酔管理)

小島 健太郎
資格:獣医師/第1種放射線取扱主任者
平成10年 | 東京大学農学部獣医学科卒業 |
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平成10~12年 | 東京大学農学部大学院農学生命科学研究科獣医学専攻中途退学 |
平成12年 | 東京大学家畜病院(現動物医療センター)研修終了 |
平成13年 | 小島獣医院 勤務 |
平成16年 | あすなろ動物病院 非常勤 |
平成28年4月 | 名古屋ベテリナリーコンサルテーション(NVC)どうぶつ総合内科クリニック![]() |
獣医師(画像診断)

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