診療のご案内 / 検査CT検査
当院では、CT装置を導入して以来12年にわたり、多くの症例に対して検査を行い、診断精度の向上に努めてまいりました。CT検査は、頭部・胸部・腹部など、通常のレントゲン検査では把握しづらい病変の評価に役立ち、より適切な診断と治療方針の決定に欠かせない検査となっています。
院内で速やかに検査が行えることで、飼い主様の移動の負担や待ち時間が軽減され、緊急性の高い症例にも迅速に対応できるようにしています。地域のホームドクターとして、より正確な診断と安心をご提供できるよう、今後も引き続きCT検査の質の向上に取り組んでまいります。どうぞお気軽にご相談ください。
16列マルチスライスCT
Alexion TSX-032A
CT検査が推奨される主なケース
- 腹腔内(お腹の中)に異常が疑われるとき
- 腫瘍の転移の有無を詳しく評価したいとき
- 口腔内(口の中)に腫瘍やしこりが見つかったとき
- 慢性的な鼻炎、鼻血、くしゃみが続くとき
- 急に後肢(後ろ足)が麻痺し、歩けなくなったとき
動物の高齢化に伴い、腫瘍が死亡原因に占める割合も増加しています。
CT検査が有効な疾患(部位別)
- 頭部:腫瘍、鼻炎、内~外耳炎、頭蓋内の一部病変
- 胸部:腫瘍、肺疾患
- 腹部:腫瘍、先天性肝疾患、消化管異物
- 脊椎:椎間板ヘルニア、腫瘍
- 骨格:骨折
動物におけるCT検査の注意点
CT撮影時には麻酔が必要です
CTの撮影時間は10分程度ですが、正確な画像を得るためには「息止め」などの不動化が必要です。そのため、動物では全身麻酔が必要となります。麻酔中の食物逆流による誤嚥を防ぐため、当日の食事制限(絶食)が必要です。
麻酔の方法と危険性
CT撮影時の麻酔には、主に注射麻酔薬のプロポフォールと吸入麻酔薬のイソフルランを使用し、気管挿管を行います。当院ではCT以外にも年間200件以上の麻酔を実施し、過去20年間で麻酔中および直後の死亡率は約0. 1%です。なお、麻酔の危険性は動物の状態が悪いほど高くなるため、事前に血液検査やレントゲン検査などで全身状態の確認を行うことが重要です。
造影剤に対する副作用
より正確な診断のため、CTでは造影剤(非イオン性ヨード造影剤)を使用します。この造影剤は副作用が少ないタイプですが、ごく稀に、吐き気やかゆみなどが見られることがあります。造影後は、しばらくは院内で十分な経過観察を行います。
検査当日の流れ
- 検査当日の朝の食事は与えないでください
(少量のお水は与えても問題ありません) - 午前10時頃までにご来院ください
(来院後は点滴を開始し、お迎えまで継続します) - 準備が整い次第、CT撮影を行います
- 夕方(17時頃)にお迎え
(正確なお迎え時間は、当日あらためてご案内いたします)

診断体制について
当院では遠隔読影システム(専門医による画像診断)を導入し、より精度の高い診断を行っております。CT検査の診断結果のご報告には通常1週間ほどお時間をいただきます。
獣医師(CT撮影/麻酔管理)
小島 健太郎
資格:獣医師/第1種放射線取扱主任者
| 平成10年 | 東京大学農学部獣医学科卒業 |
|---|---|
| 平成10~12年 | 東京大学農学部大学院農学生命科学研究科獣医学専攻中途退学 |
| 平成12年 | 東京大学家畜病院(現動物医療センター)研修終了 |
| 平成13年 | 小島獣医院 勤務 |
| 平成16年 | あすなろ動物病院 非常勤 |
| 平成28年 | 名古屋ベテリナリーコンサルテーション(NVC) |
| 令和5年 | あすなろ動物病院 常勤 |
獣医師(画像診断)
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